State Redress Suit: Wrongfully Prosecuted Man To Receive 3,300,00 Yen ($36,000)
Osaka High Court Decision October 27, 2011
賠償訴訟:「起訴は検察官の過失」 無罪男性へ、国に賠償命令--大阪高裁:

毎日新聞 20111027日 東京朝刊

 強制わいせつ致傷罪に問われて無罪が確定した大阪府高槻市の男性が、検察官が必要な裏付け捜査をせず起訴したのは違法として、国に1280万円の賠償を求めた訴訟の控訴審判決が26日、大阪高裁であった。永井ユタカ裁判長は「検察官は証拠の評価を誤り、客観的、合理的な根拠を欠いた起訴を行った」と検察官の過失を認定。男性側敗訴の1審判決を取り消し、国に330万円の支払いを命じた。起訴を巡って検察官の過失が認められるのは異例。
 男性は高槻市の路上で通行中の女性に対してわいせつな行為をしたとして、08年4月に起訴された。しかし、大阪地裁は09年2月、男性を見たという被害者の供述の信用性を否定し、男性に無罪を言い渡し、判決は確定した。
 男性は起訴の違法性を主張して国に賠償を求めたが1審・大阪地裁は「起訴の時点では、男性は有罪と認められる嫌疑があった」などとして請求を棄却。
 しかし高裁判決は「被害者に対して実施した『面割り』は誘導が生じた可能性がある」などと指摘。男性が事件当時のアリバイをもとに逮捕当初から容疑を否認していた点に触れ、「検察官は男性の主張を踏まえ、目撃者や被害者の証言の信用性を客観的に評価すべきだった」と批判した。【牧野宏美】

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