Mineo and Teshiba


2被告に死刑判決 福岡・庄内町の2人殺害事件の控訴審
2006
05241312

 福岡県庄内町(現・飯塚市)で96年、不動産業者ら2人が殺害された事件で、強盗殺人や死体遺棄などの罪に問われた菅峰夫(55)、手柴勝敏(62)の両被告の控訴審判決が24日、福岡高裁であった。虎井寧夫裁判長は、「両被告が自分の利益のために共同して殺害を実行した。両被告の関与なくして犯行は遂行できなかった」と述べ、菅被告に一審通り死刑、手柴被告には無期懲役だった一審・福岡地裁判決を破棄して死刑を言い渡した。両被告の弁護側は上告する方針。
 虎井裁判長は、菅被告が仕事で知り合った2人をだまして多額の利益を得ようとの動機から犯行を主導したと指摘。手柴被告は菅被告から犯行を持ちかけられ、共謀して殺害を実行したと認定した。そのうえで、「手柴被告も自分の利益のため、ためらいなく犯行に加担しており、刑事責任は重大。量刑に差をつける理由はない」として検察側の求刑通り死刑とした。
 控訴審で手柴被告は「菅被告に脅されて犯行に加担させられた。強盗が目的ではなかった」と減刑を訴えていた。
 判決によると、菅、手柴両被告は共謀し、96年6月8日午後11時半ごろ、不動産業日山昇さん(当時59)を車で同町の作業場に連れ出し、首を両手で絞め付けて殺害。さらに両被告は同年11月19日午前11時半ごろ、同町のアパートで、建設会社社長八田希善さん(当時54)の首をロープで絞めて殺害し、現金900万円と額面計4100万円の約束手形2通を奪った。2人の遺体は町内に埋めた。

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