Nishiyama Shozo
Death row inmate, lawyers seek state compensation
November 12, 2008
HIROSHIMA
A death row inmate and his two lawyers filed a damages suit against the state Tuesday, arguing it is illegal that the Hiroshima Detention House did not allow him to meet the lawyers privately. While the lawyers visited Shozo Nishiyama, 55, three times at the detention house earlier this year to prepare for his retrial, the detention house rejected their request each time to meet their client without supervision, according to the complaint filed with the Hiroshima District Court.
Claiming they should be guaranteed meetings without supervision, the plaintiffs are demanding that the state pay them 3.3 million yen in compensation. The death penalty against Nishiyama over a murder-robbery case was finalized at the Supreme Court in 2007, though he was once sentenced to life in prison by a lower court.
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Death penalty upheld for '92 murder
Kyodo News
The Supreme Court on Tuesday upheld the death sentence for a 54-year-old man who killed a woman in Fukuyama, Hiroshima Prefecture, in 1992 while he was on parole from a life sentence for murder-robbery.
With the rejection of Shozo Nishiyama's appeal, the total number of inmates on death row is now 103.
The case is one of only three ever in which the Supreme Court has accepted a prosecution appeal for the death penalty and sent the case back to a high court that had originally given a life sentence.
According to the ruling, Nishiyama, who was released on parole in July 1989, killed acquaintance Yasuno Naito, 87, and took her bank book on March 29, 1992, in conspiracy with another man, who was sentenced to life in prison.
Nishiyama was handed a life sentence in 1994 by the Hiroshima District Court, which ruled the crime had not been thoroughly planned and Nishiyama could be rehabilitated. The Hiroshima High Court upheld the ruling in 1997.
But the Supreme Court in 1999 remanded the case to the high court, which subsequently sentenced Nishiyama to death in 2004.
Before this, the Supreme Court has scrapped rulings in two other cases, sending the cases back to a high court. One involved Norio Nagayama, who shot four people to death in 1968, and the other dealt with a youth who killed a mother and her baby in Yamaguchi Prefecture in 1999.
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死刑囚の接見制限で賠償命令 広島地裁
死刑/重刑/生命犯 問題
Death row inmate awarded compensation:
Monitoring of Interview with lawyer is illegal.
(Awarded 330, 000 yen)
(Later Raised to 540,000 yen)
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再審請求の相談に拘置所職員立ち会い、国に賠償命令
State ordered to pay defendant for jail staff intruding on visit with attorneys
2012/01/27
Asahi
死刑囚と弁護士が再審請求についての打ち合わせをする際、広島拘置所(広島市)が職員を立ち会わせようとしたことが違法かどうかが争われた訴訟の控訴審 判決が27日、広島高裁であった。小林正明裁判長は昨年3月の一審判決に続いて「拘置所長が裁量権を乱用した」と判断。国に54万円の賠償を命じた。
原告の死刑囚(50代)の弁護団によると、再審を求める死刑囚や受刑者の接見立ち会いをめぐり、矯正施設のトップの裁量権乱用が上級審で認定されたのは 初めて。職員による接見立ち会いは通例になっており、再審請求の秘密性を重視する弁護団は「死刑囚らが接見立ち会いを拒む意向は最大限に尊重すべきだ」と している。
控訴審判決によると、原告は広島県福山市で起きた強盗殺人事件をめぐって起訴され、2007年5月に死刑判決が確定した。再審請求のために選任された弁 護士2人が08年5月から3回にわたり接見で職員が立ち会わないよう求めたが、拘置所側は拒否。弁護側は打ち合わせを見送った。
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死刑囚の接見制限で賠償命令
広島地裁、立ち会いは違法
2011/March/23
強盗殺人事件の再審準備中に拘置所職員の立ち会いなしで弁護士と接見することを認めなかったのは違法だとして、西山省三死刑囚(58)らが国に計330万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で広島地裁は23日、計33万円の支払いを命じた。
原告側弁護団によると、再審準備段階で接見に職員を立ち会わせたことを違法と認めた判決は初めてとみられる。
野々上友之裁判長は判決理由で「再審準備のためには弁護人が立ち会いなしで接見する必要がある。自殺や逃亡の恐れはなく、制限は違法」と述べた。
判決によると、弁護士らは2008年5~8月、再審請求の打ち合わせのため広島拘置所(広島市)を3回訪問。立ち会いなしでの接見を求めたが認められず、3回とも職員が立ち会った。
西山死刑囚は仮釈放中の事件で強盗殺人罪に問われ、99年に最高裁が二審の無期懲役を破棄。04年の差し戻し審で広島高裁は死刑を言い渡し、07年に最高裁が上告を棄却し確定した。
広島拘置所は「関係機関と協議して対応したい」としている。
(共同)
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死刑確定者と弁護人との再審請求打合せ接見についての国家賠償請求事件に関する会長声明
2011年03月31日
広島弁護士会
会長 大迫唯志
死刑確定者と弁護人との再審請求打合せ接見についての国家賠償請求事件に
関する会長声明
本年3月23日,広島地方裁判所民事第1部は,広島拘置所内で行われた,死刑確定者と再審請求手続の弁護人に選任されていた当会会員2名との再審請求打合せのための接見に際し,同所長が職員を立ち会わせたことが違法であるとして,国に対し,死刑確定者及び当会会員2名への国家賠償を命じる判決を言い渡した。
再審制度は,確定判決を受けた者について,新たな証拠に基づいて当該確定判決の誤りを是正し,無辜の者を救済することを目的とする,いわば刑事手続の最後の砦である。昨年3月26日再審事件で無罪判決が言い渡された足利事件をはじめ,これまでにも再審事件での無罪判決が言い渡されており,また,科学的な知見の進歩によって過去の捜査を見直すことが可能となるなど,今後ますます再審制度の重要性が高まっている。
このような再審制度は,救済手続としての観点から,再審理由の存否の判断において厳格・形式的な解釈を行うなどの消極的運用がなされるべきではなく,さらに適正な再審制度の運用のためには,再審手続に不可欠な弁護人との打ち合わせのための面会の機会とその秘密性が十分に保障される必要がある。
現在,広島拘置所をはじめ多くの刑事施設においては,受刑者・死刑確定者は,確定判決の効力によって拘束されている者であり,被告人・被疑者とはその立場を異にしているという理由から,再審の開始決定が出るまでの間は,秘密接見交通権の保障を前提とせず,弁護人との面会も,原則として職員の立会の下で行われるべきであるとして,刑事施設の長の裁量によって立会の必要性の有無を判断する運用が行われている。
しかし,再審開始決定に至る以前の再審請求手続において,確定判決を覆すに足りる事情の存否が実質的に検討されるなど,再審開始決定に至るまでの過程が決定的に重要であり,再審請求手続における弁護人には,再審手続の弁護人と何ら異ならない活動が必要とされている。従って,受刑者・死刑確定者や再審請求の依頼を受けた弁護人にとっては,再審請求手続及びその準備段階においても,刑事施設職員の立会のない接見が認められなければ,再審請求に向けた適正な手続が保障されているとは言えない。
よって,当会は,すべての刑事施設において,上記判決の趣旨を真摯に受け止め,受刑者・死刑確定者と再審請求の依頼を受けた弁護人との面会を立会なく実施されることを求める。
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